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小さな会社ならではのチームづくり~アデリープランニングが大切にしていること

小さな会社では、社員ひとりひとりの信頼関係が何よりも大切です。

アデリープランニングは、創業以来JTBハワイ様等との仕事を通じて、コロナ禍よりずっと前、20年近く前からリモートワークを基本の働き方としてきました。

当社では、リモートと顔を合わせる機会のバランスを大切にしながら、社員一人ひとりが互いの強みや弱みを理解し、補い合う組織文化を築いています。

この記事では、当社の働き方やチームづくりで大事にしていることについて述べ、小さな会社が働きやすい組織を創るポイントについてご紹介します。

リモートワークと顔を合わせる機会のバランス

リモートワークの魅力と限界

リモートワークは、場所に縛られずに働けるという大きなメリットを提供してくれます。
業務効率が向上し、移動時間の削減や柔軟なスケジュール管理が可能となるため、当社では日常業務の多くをリモートで実施しています。

しかし、リモートワークだけでは、効率性の追求や、決められたテーマに沿った議論などが中心となり、自然な雑談や温かいコミュニケーションが生まれにくいという側面もあります。

このような弊害から、コロナ禍で一時増えたリモートワークでの働き方から、リアルな出社へと舵を戻す企業が増えているのも事実です。

顔を合わせる機会の重要性と具体例

そこで当社では、リモートワークを主体にしつつも定期的に「顔を合わせる機会」を大切にしています。
経営者である私たち夫婦は沖縄に住んでおり、他の多くのメンバーは関東に在住しています。

そのため、時折全員が集まっての社員旅行や、沖縄での数日間のワーケーションなど対面の機会を作っています。

この集まりでは、仕事に関する議題はもちろん、食事を共にしながらのカジュアルな対話や、自由な雑談の時間も自然に生まれます。

1歳の子連れ社員もいるので、娘が孫を連れて帰省してくれたような、まるで家族が集まったかのような温かい雰囲気に包まれます。
食事の後になんとなくテーブルを囲んで、普段はしないような深い話ができるのもリアルのいいところ。

「普段はリモートで自由に働けるのがいいけど、たまにこんなふうに顔を合わせる機会があるといいね!」
「やっぱり定期的に集まろう!」
という声が社員からも出ていて、好評です。
こうしたリアルで会う機会が、単なる業務を超えた心の交流を生み、社員全員の結束力を一層強固にしてくれます。

このような心のふれあいは、大企業ではなかなか実現が難しい貴重な体験なのかな、と考えています。

人はみなポンコツという考え方

ポンコツの真実と互いの補完

当社では、「人はみな完璧でなければならない」という考え方よりも、「人はみなポンコツである」という考え方を大切にしています。
人は誰しもが完璧ではなく、時には失敗するのが当たり前の存在、と考えているからです。

たとえば、定型的な業務が得意なメンバーもいれば、新しいアイデアを次々に生み出すのが得意なメンバーもいます。
また、スケジュール管理が苦手な人がいれば、プロジェクトを仕切ることに喜びを感じる人もいるのです。

こうした多様な特性を、専門家の助言を受けながら言語化・チーム内で共有し、お互いに助け合う仕組みを整えることで、各自の得意分野が活かされ、弱点が自然に補われる環境を作っています。

完璧を求めるより、互いの弱みをさらけ出し、補い合う関係を築くことが、真の成長とチームワークを生む鍵だと考えています。

学びと成長の姿勢

「ポンコツだからこそ、学び、成長したいと願う」気持ちは、失敗を恐れずに挑戦する原動力となります。

あるプロジェクトで予期せぬミスが発生した際、経営者自らその失敗をオープンに語り、「これも学びの一部だ」と伝えたところ、メンバーが主体的に改善策を提案するようになったこともありました。

自他をポンコツと認める姿勢が、逆にチーム全体の士気を高め、新たな挑戦への意欲を引き出すケースを多く経験しています。

感謝の文化

さらには、「ポンコツだからこそ、助けてもらったら感謝する」という考え方を重視しています。

誰かが自分の弱点を補ってくれたとき、その恩恵をしっかりと感謝し、次回は自分がその役割を果たすという循環が、互いの信頼と結束をさらに強固なものにします。

信頼関係の構築と経営者の役割

経営者の姿勢が生む安心感

小さな会社では、各自の成果をしっかり見ることはもちろん、「顔が見える」環境と「顔を見よう」という経営者の意識がより重要です。

経営者もまた、全能ではなく、自らの弱みや失敗をオープンにすることで、社員からのサポートや具体的な助言を受けやすい環境になります。
日々の対話の中で「助けてもらったら感謝する」心が育まれ、互いに安心して本音を語り合える環境が整います。

経営者やリーダーが現場で社員とともに汗を流し、社員との本音の会話を重ねることで、チーム全体の連帯感が強まり、互いの成長と支え合いが促進されるのです。

小さな会社ならではのやりがいと自由

自由な発想と実現のスピード

小さな会社ならではの魅力は、何と言ってもひとりひとりの顔が見える環境と、その中で発揮される自由な発想です。

社員は、自分のアイデアがすぐに形になり、業務改善や新たなサービスとして実現される可能性に恵まれています。
たとえば、ある社員が提案した改善策が、全体の業務フローを劇的に変えた例もあります。

このような成功体験が、各自の自信とやりがいを高め、「ポンコツだからこそ、学び、成長したいと願う」気持ちをより強固なものにしています。

温かい職場文化

小さな会社ならではのもうひとつの魅力は、大企業ではなかなか実現しにくい温かい職場文化にあります。

当社では、自由な環境の中で、互いに感謝し合い、支え合う文化を育んでいます。
誰もが自分の弱点をさらけ出し、補い合うことで、真のチームワークが育まれ、業績向上のみならず、社員一人ひとりの成長と幸福感が高まるのです。

まとめ

小さな会社のチームづくりは、制度の整備だけではなく、リモートワークという手段を上手に活用しながら、顔を合わせる機会での直接の対話を通じて築かれる信頼関係が不可欠です。

当社では、リモートとリアルのバランスを大切にし、「人はみなポンコツ」という真実を受け入れ、互いに補い合い、助け合いながら成長する文化を何よりも重視しています。

小さな会社ならではの自由な環境と温かい対話が、創造性とやりがい、そして感謝の文化を生み出し、社員一人ひとりが自分らしさを発揮する原動力となるのです。

あなたの会社でも、私たちの例が幸せな会社創りへの一助となることを、心から願っています。

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